ダイエットするときに、体重が増えた、減ったにこだわってしまいがちですが、そこにこだわっていると大きな落とし穴にはまることがあります。
同じ体重だとしても、太ってみえたり、スリムに見えたりという違いがあるのです。なぜでしょう?
それは、筋肉と脂肪の重さには違いがあるためです。
同じサイズで比べたとき、筋肉>脂肪となります。筋肉のほうが、脂肪より重いのです。つまり、筋肉が多い人のほうが、引きしまっているのに、体重は重いということになります。骨がしっかりとしている人も重くなります。
ですから、ただ体重だけに囚われるのではなく、その中身がどうなのか(体組成)に注意することが大事です。見た目はすっきりなしっかりしたカラダのほうが良くないですか?そういう意味で、カロリー摂取が大幅にオーバーしている人以外は、カロリーの摂取を控えるのはお勧めできません。
食事の話しを聞いていると、とても頑張っているんだけど、ストイックすぎて反対に大変になっている人もいます。夜ご飯をあえて食べないこともあり、食べる時はその反動で食べすぎてしまったり、どったんばったんしているようです。体調も悪くなってしまって・・・。食事を食べないイコール、痩せるという先入観があるために、ストイックに食事を制限してしまう。
あるいは、太りたくない!ということで、カロリーだけを気にして、バランスの悪い食生活をしている人も・・・
お菓子多く食べたから、ごはんは食べなくて、いいか~!
夜遅くに食べたから、お腹空かないし、朝食はいいか~!
そんな生活を続けていると、栄養素が足りなくなり、疲れやすくなったり、体調が優れなくなります。女性ならホルモンバランスが崩れて生理が止まってしまったり、筋肉が落ちてしまったり、冷えを感じたり、肌、髪の毛などにも影響がでます。
要は、食べたものが、今の自分を作っているのだから、栄養素が足りないと、いろいろなところに影響を及ぼすのは、考えてみれば当たり前ですよね。
サルコペニアって言葉聞いたことありますか?加齢に伴い骨格筋、筋肉が減少していくこと。40歳を過ぎると年1%ずつ筋肉が減っていくそうです。
食事制限、カロリー制限は、筋肉から落ちてしまうので、脂肪ではなく、筋肉が減少してしまいます。加齢で筋肉は減っていっているのに、筋肉を減らす行為を、良かれと思ってしていることになります。体重が減ったとしても、大切な筋肉が減ってしまっては、元気に過ごしていくとこ・・・出来ないですよね。
食べないことで、体重は落ちるかもしれません。しかし、元気がなくなってしまったり、ホルモンバランスが崩れてしまったりしてしまっては、健康的になったとは言えません。
何が大切なのか?
何のためにその行動を起こしているのか?
情報が溢れかえっているなか、しっかりと自分で取捨選択できる目を養っていきましょうね。