雑穀の選び方と、栄養と効果は?管理栄養士がお伝えします

私たちの不足しがちな栄養素が摂れ、栄養豊富なので近年雑穀が人気です。

しかし、雑穀にはいろいろな種類があり、海外のもの国産のもの

品質等、いろいろです。

せっかく取り入れるなら、効果がある雑穀を取り入れていきたいですよね。

 

雑穀の良い選び方と、栄養価、効果を

長年雑穀を食べ続けている、管理栄養士がお伝えします。

今や、日本に居ながらにして海外の食事を楽しめ、便利になり、

美味しいものを食べられる、飽食の時代になった反面、

 

私たちにとって大切な栄養素が摂りずらくなり、

ビタミン、ミネラル、などが不足する

「現代型栄養失調」という言葉がある程です。

 

昔から日本で食べられていた雑穀が今、注目を浴びています。

米や料理に、雑穀を入れると栄養価がアップするその理由とは??

雑穀ってそもそも何?

雑穀とは、主穀以外の穀物の総称です。

ひえ、あわ、きび、ごま、そばの実、大豆等。

 

雑穀

雑穀は、岩手などの寒い地域でも育つ生命力の強い植物です。

日本での雑穀の歴史は古い 紀元前3000年前から食べられていた!

縄文時代の人々は、米、雑穀など食べていたと言われています。

日本では、古くから大切な穀物を五穀と呼んできました。

五穀豊穣という言葉がありますね。

 

古事記に、神の体から 稲、粟、小豆、麦、大豆が生じたと記されています。

日本書紀に 粟、稗、稲、麦、大豆、小豆と記されています。

 

日本人にとって、五穀は神聖なるものということが伺えます。

日本人の根っこには、五穀があるのです。

 

昭和30年頃、雑穀は沢山作られていましたが、

戦後の高度経済成長と共に、激減し、作付け面積はここ100年で

1000分の1に減少しました。

雑穀の日本の自給率は、わずか9パーセント

今では、雑穀の良さが見直され、ヘルシー料理のお店で雑穀ごはんが食べられたり、

スーパーマーケットでも、雑穀がパックに入って売られています。

しかし、90%以上が輸入に頼っています。

国内自給率は、なんと9%なのです。

 

虫や、カビがつかないように、海外から運んでくるときに、

ポストハーベスト農薬をまきます。

(ポストハーベスト農薬とは、収穫後の農産物に直接散布する殺菌剤、防かび剤)

 

悪くならないようにするために、仕方がないことですが、

せっかく食べるなら、品質の良い、

安心、安全なものを食べたいですよね。

良い雑穀の選び方は?国産の雑穀を選ぼう

ポストハーベストなどの視点からも、国産雑穀をお勧めします。

そもそも日本人には、日本のものをお勧めしたいです。

 

商品のラベルに、国産と書いてあるから、すべて国産のものとは

限りません。

 

ブレンド雑穀には、国内で雑穀をブレンドすれば、

海外のものが入っていても、国産と言えるからです。

 

「あわ」など、1種類しか入っていない単品雑穀なら岩手県産など生産地が

書いてあるので、国産のものか確認できます。

雑穀の上手な選び方は?

雑穀は、栽培から収穫までのほとんどが手作業なんです。

ほとんどの雑穀は、無農薬栽培。そして、手作業が多いので、

手間暇がかかっています。

だから、国産雑穀は多少高くなります。

 

雑穀にも、いろいろと品種、品質があります。

お米だって、いろいろな品種、等級、

美味しいものからいろいろとありますよね。

 

毎日、取り入れていくなら、

品質、美味しさ、抜群の雑穀を取り入れてみましょう。

 

このような雑穀がオススメ

 

☑雑穀を酸化させない、風味を損なわないように、

保存状態の良いもの

☑袋の中に空気が入っていない、

脱気された袋に入り、脱気剤が入っているもの

☑雑穀の粒がキレイ、粒が欠けていない(欠けていると酸化が進む)

☑水に沈む(新鮮な証拠)

☑冷めても、美味しい

 

しっかりと水に沈む雑穀は、1粒1粒が乾燥していなく

重く新鮮です。

沈む雑穀

他にもありますが、

とにかく食べて、もちもちしておいしい!

ことが大切です。

 

私が食べている雑穀は、100%国産の雑穀です。

粒がくずれないように、手でブレンドして袋詰めしています。

 

そして、脱気包装。品質管理もしっかりしています。

だから、大量生産は、できないのです・・・。

 

友達に食べてもらったら

「おいしさにビックリした。初めてこんなにおいしい雑穀を食べた」

と言っていました。

 

一番正直なお子様に、雑穀ご飯を食べてもらったら、

「もっと、もっと!」と言っていましたよ!

 

スティック雑穀を1本いれるだけ、簡単

って、スティック状のものを使っている人も多いですが、

それは、空気にさらされていませんか?

 

雑穀自体、抗酸化力が高いのですが、

空気に触れる時間が長いと、酸化しやすくなります。

(抗酸化力…活性酸素の働きを抑制)

 

袋は、雑穀と袋の中に空気を含まない

ピチっと脱気しているものを選び、

脱気剤が入っているものをぜひ、選んでくださいね。

 

雑穀は、古米OKのようです。

 

管理がきちんとされていないことも、あります。

機械で攪拌して、袋詰めしている場合も多いので、

粒がかけてしまい酸化が進みます。

 

そのような雑穀だと、おいしさも栄養効果も半減。

せっかく食べるなら、しっかりと品質管理されているものを

取り入れたいものです。

雑穀の嬉しい栄養価と、効果とは?

冒頭で、現代型栄養失調が、日本には多いとお伝えしましたが、

ビタミン、ミネラル、食物繊維等の栄養がきちんと摂れていない為に

起こる、栄養失調のことです。

 

症状としては、代謝が悪くなり、内臓脂肪がつきやすくなる。

疲れやすい、不定愁訴などの症状がある等です。

 

雑穀には、現代人に不足しがちな、ビタミン、ミネラル、

食物繊維がたっぷり入っています。

 

ポリフェノールが豊富な、雑穀もあります。

 

なので、お米に雑穀をプラスして炊く、

料理に入れるだけで、栄養価がアップします。

 

白米は玄米から精米され、ぬかを除去するのでビタミン、ミネラル、

食物繊維が少なくなります。

 

白米に雑穀を加えることは、とてもおすすめです。

 

エネルギー源(炭水化物、脂質、たんぱく質)を摂ったうえで、

ビタミン、ミネラルを摂ると

体が燃えやすくなり、内臓脂肪のお腹ぽっこりも解消。

元気で、太りにくい代謝の良い体になります。

 

食物繊維をしっかり摂ると、デトックス(解毒)力アップ、

お通じがとても良くなります。

 

腸内環境が良くなり、善玉菌がいっぱいになります。

糖の吸収を穏やかにしたりと、良いことづくめです。

 

つぶつぶしているので、米に入れると、良く噛むようになります。
腹持ちも良いので、お菓子などの欲求も減ってきます。

 

ダイエットにも嬉しい食材です。

 

こんな生命力溢れた雑穀ですが、完璧ではありません

 

現代人に不足しがちな、ビタミン、ミネラル、食物繊維は豊富ですが、

ビタミンC,βカロテン、ビタミン12は入っていません。

 

なので、雑穀ご飯+具沢山味噌汁がベストパートナーになります。

 

野菜等で、ビタミンC、βカロテンを補って、

ビタミンB12は、動物性のもの、味噌などの発酵食品で補ってください。

雑穀は、どんな人にオススメ?

栄養たっぷり、不足しがちな食物繊維も

たっぷり含まれているので、腸内環境がよくなり、お通じがよくなったり、

お腹がスッキリする方も多いです。

 

お腹周りを計っている女性


○お腹やせしたい

○肌ツヤ良くしたい

○お通じを良くしたい

○腸を綺麗にしたい

○食べ物から栄養をたっぷり摂りたい

 

そんな方、ぜひお試しください。

まとめ

現代人に不足しがちな、ビタミン、ミネラル、食物繊維が

食べ物から手軽に補える、雑穀。

 

いつものごはんに、雑穀を加えるだけで栄養価アップ。

元気で、代謝の良い体を手に入れられる雑穀を

ぜひ、取り入れてみてください。

 

私も、7年程続けて食べていますが、

お通じも良く、腸内環境がとっても良いです。

 

産後も、すぐにお腹がペタンコになるだけでなく、

元気に過ごすことが、出来ています。

 

なにより、簡単に取り入れられて、

白米だけで食べるよりも、

もっちもちで美味しいので、

 

長年続けられるのだと思います。

 

ぜひ、品質の良い美味しい雑穀を

毎日の食事のお供にしてみてください。

 

私が食べている、お勧めの国産雑穀

美しく、もっちもち

◆国産雑穀、農薬、化学肥料不使用「雪美つぶ」

◆美つぶ雑穀「わたしの雑穀ゆるり」

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